PV数を荒稼ぎするバイラルメディアが2014年~2015年頃めちゃくちゃ流行り、どの企業も後に続けとばかりにメディアサイトが乱立しました。
ただ、内容はtwitterでRT数が多くなっているツイートの紹介だったり、YouTubeで話題になっている赤ちゃん動画や動物動画の紹介など、実際は独自性が希薄なサイトが多く、クソバイラルと呼ばれるなど批判も多く出ました。
流行りにのっかってみよう感が強いサイトも多く、いざスタートしたものの、現在は更新がストップしたり閉鎖されたりしたサイトも多くあります。
この記事にて、今生き残っているバイラルメディアが紹介されていました。
2014年ごろ、ネットの世界ではTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアで"バズ"を巻き起こし、トラフィックを稼ぐ「バイラルメディア」が乱立しました。短い動画や写真でユーザーの感情に訴えかけ、PVを荒稼ぎすることには成功しましたが、一方で運営側の希薄な著作権意識には多くの批判が寄せられていました。
では、そこで紹介されたメディアサイトはPV数どんなものなんだろう?と思い、調べてみました。
使ったのはSimilarWeb
今回PV数を調べるのに用いたのはSimilarWeb。
ウェブサイトの訪問者数・直帰率・平均滞在時間や流入元・流出先・類似サイトなどを調べることができる万能ツール。
SimilarWebの紹介記事ではないので、詳しく知りたい方は下記記事などご参照ください。
一言でいえば、競合他社のアクセス状況がわかるツールです。ただ、現在ではジャンルごとにランキングがわかったり、アプリの状況もわかったりと、Webマーケティングツールの枠をこえて、利用者を広げています。
実際にGoogle Analyticsのデータを見ているわけではないので、実際の数字とは異なることをご了承ください。ただ、SimilarWebの数値とGoogle Analyticsとの数値とはそこまで大きな誤差はないと報告されている記事も多数あり、そこまで実数と乖離していないのではと思います。
生き残っているサイトのPV数は?
冒頭でご紹介した記事で取り上げられているメディアサイトは、
・Whats(ワッツ)
・CuRAZY(キュレージー)
・TEMITA(てみた)
・feely(フィーリー)
・もえばず
・Bizcast(ビズキャスト)
・9ポスト
の7サイト。
ひとつひとつ見ていきたいと思います。
Whats(ワッツ)
直近のアクセス数が780,000、平均PVが2.23なので、PV数は約170万PVといったところ。
なかなかの巨大メディア。運営会社は株式会社スタートアウツというスタートアップ企業で、Whatsの運営に注力しているもよう。
CuRAZY(キュレージー)
直近のアクセス数が6,000,000、平均PVが3.09なので、PV数は約1,800万PV。
す、すごい・・・。運営会社は株式会社LAUGH TECHというスタートアップ企業。公開されている資本金額が6200万なので、これだけの巨大メディア運営してたらそら集まるよな。。という内容。
TEMITA(てみた)
直近のアクセス数が500,000、平均PVが1.52なので、PV数は約76万PV。
WhatsやCuRAZYに劣るものの、それでもすごい数字。実際、直近のアクセスでなく昨年なんかは100万PVを超す月もあった様子。
ただ、残念ながら運営元は書いていませんでした。運営元が非公開のメディアサイトは、少々穿った見方をしてしまいますね(^^;
feely(フィーリー)
直近のアクセス数が500,000、平均PVが1.53なので、PV数は約81万PV。
12月を境に激減していることが気になりますね。。。
ちなみに11月の数字は約180万PVなので、2分の1以下に落ちています。
運営元はトレンダーズ株式会社。マザーズにも上場している大手企業です。
feelyの他にも、いくつかのメディアサイトを運営しているようですが、運営メディア一覧の中にfeelyの名前がなく、あれ?と思ったのですが、
どうやら元々運営していた企業から、このトレンダーズに事業譲渡したもよう。
PV数が激減していたのも、こういった要因なんでしょうか。
もえばず
おろ?数字がでない・・・(^^;
ということは、そこまで大したアクセスがないのか・・・。
実際、記事の更新は月に1、2本というペースであり、運営がもうやる気がなくなっているんでしょうか・・・?
これまた運営元も非公開のためわからず。
Bizcast(ビズキャスト)
直近のアクセス数が25,000、平均PVが1.47なので、PV数は約35,000ちょっと。
数字が急落していますが、高い時でも約8万PVくらいだと推測でき、メディアとしては低い数値です。
実際に、記事もYouTubeに上げられている動画をただコピペしている記事が多く、メディアサイトとしては「?」というもの。。。
運営元は株式会社Bizcast。もうメディア運営からピボットしたんでしょうか。
9ポスト
直近のアクセス数が1,600,000、平均PVが1.52なので、PV数は約240万PV。
スゴピクとnamida(ナミダ)というサイトが、9ポストになった様子。PV数も巨大なメディアですね。
運営元は非公開なのでわからず。
最後に
有名なgrape(グレープ)やCadot(カド)も調べましたが、PV数は数百万はあり、一定の成果は出しています。
Cadotなんかは、少し昔の記事ですが、
こういう記事なんか面白いですね。Cadotの話題になった人物は知っている方なのですが、うーん(^^;
以上、生き残っているバイラルメディアサイトのPV数とか気になってみたので調べてみました。
しっかり成果が出続けているサイトもあれば、もう虫の息のようなPVのサイトもあり、様々で面白かったです。
虫の息サイトは遅かれ早かれなんだろうか・・・(^^;
冒頭で紹介した記事では、
つまり、20%ちょい程度の数のバイラルメディアが、この2年間をサバイブできたわけです。冒頭の佐藤さんのエントリには出てきませんでしたが、grapeのように、オールドメディアに買収されるというのが、バイラルメディアのもっとも賢いイグジットの形なのかもしれません。
と締められているように、5分の1というのは、なかなか厳しい現実ですね。しっかり運営して成果を出し、どこかにイグジットするのが吉なんでしょうか。
バイラルメディアでよく使われるコンテンツマーケティングについて、こちらが詳しく書かれてあります。